Monday, July 22, 2019 10:25 AM

改憲勢力3分の2割れ 自民57、与党改選過半数

 第25回参院選は22日、全124議席が確定した。安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」は81議席にとどまり、非改選79と合わせた議席が国会発議に必要な3分の2(164議席)を割った。自民党は57、公明党は14の議席を獲得し、与党で改選過半数(63)を上回ったが、改選77議席には届かなかった。立憲民主、国民民主、共産など野党5党派は32の改選1人区で候補を一本化し10勝。立民は改選前の倍近い17議席に伸ばした。

 改憲勢力は自公両党と日本維新の会、改憲容認の諸派、無所属。衆参両院でそれぞれ3分の2以上が賛成すると国会として改憲を発議できる。維持するには今回85議席を獲得する必要があった。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は21日夜のNHK番組で「3分の2の多数は、国会の憲法審査会の議論を通じて形成していきたい」と強調した。(共同)