Tuesday, July 23, 2019 10:31 AM

北朝鮮、米にらみ示威 SLBM開発継続

 北朝鮮が潜水艦を新造、金正恩朝鮮労働党委員長が視察したことが23日、明らかになった。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)搭載を目指しているとの見方が多く、米朝交渉をにらみ軍事力増強を怠らない姿勢を内外に誇示。日米韓は開発進捗度の分析を急ぎ、東部新浦の造船所など関連施設の監視を強化するとみられる。

 北朝鮮メディアが公開した写真では、潜水艦は屋内のレールの上に置かれ、多くの専門家は大きさからSLBM搭載用と分析している。発射口があるとみられる潜水艦上部は写っていない。

 北朝鮮メディアは新造艦は近く日本海に作戦配備されると報じたが、既に試験航行を行ったかどうかなどは不明だ。金正恩氏は潜水艦運用に関する党の「戦略的構想」を説明、製造部門に当面の任務について指示を出したとしており、日米韓は新造艦の進水や同艦からのSLBM発射実験を警戒している。(共同)