Tuesday, July 23, 2019 10:34 AM

竹島上空で韓国軍警告射撃 ロシア軍機が「領空侵犯」

 韓国軍合同参謀本部は23日、島根県・竹島(韓国名・独島)周辺で、ロシア軍のA50空中警戒管制機が同日午前、2回にわたり領空侵犯したとして、韓国軍戦闘機がロシア軍機の前方約1キロに向け計約360発の警告射撃をしたと明らかにした。中国軍機も同日、韓国の防空識別圏内に入ったため無線で警告したという。ロシア軍機の韓国領空侵犯は初めてで、中国軍機と行動を共にするような飛行も異例。

 中露軍機は日本の防空識別圏にも入っており、菅義偉官房長官は23日の記者会見で、自衛隊機の緊急発進(スクランブル)で対応したと明らかにした。日本政府関係者によると、政府は竹島上空での領空侵犯について韓露両政府それぞれに対し「わが国の領土での、こうした行為は受け入れられない」と外交ルートを通じて抗議した。

 日本と韓国が領有権を主張する竹島周辺で中露がこうした軍事行動を取った意図に関し、日韓などの関係機関が分析を進めている。(共同)