Tuesday, July 23, 2019 10:34 AM
歴史的祭典、総仕上げ 東京五輪開幕まで1年
2020年東京五輪の開幕まで24日で1年。大会組織委員会や東京都が立案した計画は実行段階に入り、運営の課題を洗い出すテスト大会が本格化。暑さ対策も検証する。最大の懸案である輸送面では24日に首都高速道路などで交通規制テストを実施。史上最多の金メダル30個獲得を目標に掲げる日本の代表争いも激しさを増してきた。来日した国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ調整委員長が「復興五輪をテーマに全国で盛り上がり、若者の参加を促す歴史的な大会」と期待する祭典は総仕上げの時期を迎えた。
メインスタジアムの新国立競技場は11月末の完成に向けて工事は9割ほど完了するなど競技会場の整備は着々と進む。組織委との2日間の事務折衝を終えたコーツ委員長は23日の記者会見で「準備は予定通り進んでいると確認できた」と評価した。暑さや輸送の問題には今夏の試行結果を注視する姿勢を示した。
日本代表には水泳の飛び込みで4人が決定。競泳も五輪切符獲得が期待され、8月にスポーツクライミング、9月にレスリング、マラソンなどで代表が決まる見通しだ。しかし、各競技の世界選手権では苦戦が目立っており、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は「少し苦しい戦いを強いられている。(選手は)己のために全てをかけ、夢を自分の手でつかんでほしい」と奮起を促した。(共同)