Thursday, July 25, 2019 10:12 AM

民主党、疑惑追及強める 司法妨害巡り攻防続く

 米民主党は24日、ロシア疑惑捜査を指揮したモラー元特別検察官の初の議会証言により、トランプ大統領の不正関与の疑いがさらに深まったとして追及の手を強める方針だ。司法妨害を巡り側近の議会証言を求め、近く訴訟手続きに入る。ただ“爆弾発言”はなく、トランプ氏は勝利宣言した。来年の大統領選に向けて攻防はさらに激化するとみられる。

 モラー氏は24日の下院司法委員会の公聴会で、トランプ氏が捜査に介入した司法妨害について「潔白とは言えない」と改めて説明。これを受けて民主党のナドラー司法委員長は、ホワイトハウスのマクガーン元法律顧問を召喚するため司法手続きに入ると述べた。

 3月に公表された捜査報告書は、トランプ氏が2017年6月、マクガーン氏に電話で、司法省にモラー氏を解任すべきだと伝えるよう指示したと指摘。下院司法委は既にマクガーン氏に召喚状を出しているが、政権は拒否するよう指示しており、民主党は訴訟を起こして応じさせる方針だ。(共同)