Friday, July 26, 2019 10:17 AM

新型弾道弾は韓国への警告 金氏、軍事演習中止要求

 北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、金正恩朝鮮労働党委員長が25日、「新型戦術誘導兵器」の発射を視察したと報じた。25日朝に東部から日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイル2発を指す。韓国軍部に「厳重な警告」を送るための武力示威の一環だとし、文在寅政権に対して最新兵器導入や軍事演習を中断するよう要求した。

 トランプ大統領は25日(米東部時間)「発射実験は小さなものしか行っていない」と述べ、5月の発射に続き問題視しない考えを表明。ポンペオ国務長官は、金氏が6月末の板門店での米朝首脳会談で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)だけでなく、中距離弾道ミサイルも発射しないと約束したと明らかにした。

 金氏は米領グアムに届くような中距離ミサイル発射も控えて米朝交渉を維持する一方、文政権への圧力を強め米韓同盟を切り崩そうとしている可能性がある。米韓は8月に合同軍事演習を計画しており、北朝鮮が示威行動を続ける恐れがある。(共同)