Friday, July 26, 2019 10:17 AM

米長官、ホルムズ海峡で 岩屋防衛相、派遣に否定的

 日本のタンカーなどが攻撃された中東・イラン沖のホルムズ海峡周辺の情勢を巡り、ポンペオ米国務長官は25日、FOXニュースのインタビューで、日本を含む国名を挙げて船舶の安全確保に向けた有志連合への参加を呼び掛けていると明らかにし、海峡の航行で利益を得ている全ての国が参加する必要があるとの考えを示した。岩屋毅防衛相は現状での自衛隊派遣に否定的な見解を重ねて示した。

 米国が参加への決断を迫ったことで、日本政府は苦しい立場に追い込まれた。ポンペオ氏の発言は、イランにタンカーを拿捕された英国が船舶保護を欧州各国に呼び掛けるなど、有志連合とは直接関係しない枠組みで積極関与に踏み切ったことも背景にある。

 ポンペオ氏は「ホルムズ海峡を通じて原油や他の製品を運んでいる全ての国は、自国の利益だけでなく、自由で開かれた航路の基本的な考えを守るために参加する必要がある」と主張した。英仏独、ノルウェー、日本、韓国、オーストラリアの順に国名を挙げ、参加を促した。(共同)