Friday, June 24, 2016 10:08 AM

41歳室伏、第一線退く 五輪元王者「体力の限界」

 陸上男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪金、12年ロンドン五輪銅メダルの室伏広治(41)=ミズノ=が24日、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われた日本選手権に出場後に「高みを目指すには体力の限界。一つの区切り」と話し、第一線から退く意向を示した。

 84メートル86の日本記録を持つ室伏はこの日が2年ぶりの実戦。64メートル74で12位に終わり、5大会連続の五輪出場が絶望的となった。「五輪や世界選手権のようなところを目指すことは今後ない」と述べ、今後は後進の指導に重点を置く方針を示した。

 室伏は14年の日本選手権で20連覇を達成したのを最後に、試合から遠ざかっていた。同年に東京医科歯科大教授に就任。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会でスポーツディレクターとして重責を担うほか、日本オリンピック委員会(JOC)や日本陸連の理事も務め、近年は競技活動が減っていた。(共同)