Monday, July 29, 2019 10:34 AM

「忠臣」の適格性追及へ 米情報長官人事で民主党

 トランプ大統領が28日に次期国家情報長官に指名すると発表したラットクリフ下院議員について、野党民主党は上院での人事承認手続きで適格性を徹底的に追及する方針だ。トランプ氏のロシア疑惑への関与を否定する「忠臣」ぶりに、情報機関トップとして政権に不都合な情報も客観的に扱えるか懸念が出ている。

 上院では、政権を支える共和党が過半数を握っており、人事は最終的に承認される可能性が高い。ただ政治色の強い人選には同党内からも疑問視する声が上がっており、曲折も予想される。

 民主党の上院トップ、シューマー院内総務は28日にツイッターで、ラットクリフ氏の指名について「トランプ氏に絶対的な忠誠を示したから選ばれた」と指摘。「党派にとらわれない高度な専門性が求められる役職に、政治性の強い人物を選ぶのは大きな間違いだ」と共和党をけん制した。(共同)