Tuesday, July 30, 2019 10:28 AM

ディープインパクトが死ぬ 無敗で3冠「空飛ぶ馬」

 2005年に無敗の三冠馬となるなど中央競馬のGIで史上最多タイの7勝を挙げ、その快走ぶりから「空を飛ぶ馬」と呼ばれた名馬ディープインパクトが30日早朝、死んだ。17歳だった。

 種牡馬として繋養していた北海道安平町の社台スタリオンステーションによると、同馬は今月28日に頸部の手術を受け、経過は安定していたが、29日の午前中に突然起立不能となった。30日早朝の検査で頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないため安楽死の処置が取られた。同馬は体調不良で今年3月末から種付けを中止していた。

 名種牡馬サンデーサイレンス産駒で池江泰郎厩舎に所属し、武豊騎手が全レースに騎乗したディープインパクトは04年12月にデビュー。05年は皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制し、7戦7勝でシンボリルドルフ以来、史上2頭目となる無敗でクラシック3冠を獲得した。後方で脚をため、最終コーナーで大外から飛ぶように一気に追い上げるレースぶりがファンを熱狂させた。(共同)