Tuesday, July 30, 2019 10:31 AM

ウイグル族収容は「歪曲」 中国、詳細は明言せず

 中国新疆ウイグル自治区幹部は30日、北京で記者会見し、自治区で少数民族のウイグル族が強制収容されているとの国際社会の批判に対し「歪曲されており事実ではない」と主張した。ウイグル族らを対象に実施している「教育・職業訓練」は「テロ対策だ」として正当化。ただ訓練対象者数など詳細は明言せず、人権侵害への懸念は消えそうにない。

 記者会見したのはショハラト・ザキル主席とエルキン・トゥニヤズ副主席で、いずれもウイグル族。自治区幹部がウイグル族を巡る問題で国内外メディアを前に会見を開くのは異例。欧米を中心にウイグル族迫害への非難が拡大していることへの危機感が背景にありそうだ。

 トゥニヤズ氏は、教育や職業訓練はテロ防止や貧困脱却が目的だと説明。訓練施設は「学校と同じ」で「対象者への虐待は厳しく禁止し、信仰の自由は保障されている」と強調した。(共同)