Thursday, August 01, 2019 10:15 AM

セブンペイ9月末廃止 開始3カ月、異例の撤退

 セブン&アイ・ホールディングスは1日、東京都内で記者会見を開き、不正利用の被害があったスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」のサービスを9月末で廃止すると発表した。抜本的な対策が長期化する見通しで、利用者の不信の高まりからサービス継続は困難と判断した。7月のサービス開始からわずか3カ月で撤退するのは異例。未使用残高は10月以降、払い戻す。今後、他社の事業との連携強化を図るほか、自社のスマホ決済についても新たなサービスを模索する。

 セブン&アイの後藤克弘副社長は「被害は100%補償させていただく。関係者の皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪。「体制を準備してもう一度サービスに参画できるかチャレンジしていきたい」と述べた。

 被害は7月末時点で全国の利用者808人、計約3861万円に上る。経営陣の責任については「当然認識している。原因究明と再発防止に全力を挙げるのが責任だ」とし、現時点での経営陣の辞任や処分の必要性を否定した。(共同)