Friday, August 02, 2019 10:20 AM

スタート時気温は30度超 五輪マラソンの気象観測

 気象予報会社のウェザーニューズが東京五輪の陸上女子マラソンまでちょうど1年となった2日、コースで気象データを測定し、発着地点となる新国立競技場の横ではスタート時間の午前6時時点で気温30度超、湿度70%超だった。選手にとって厳しい環境であることが改めて確認された。

 自動車で本番と同じコースを走って5キロごとにデータを収集。午前9時ごろに終了し、計測した気温は最高で33.6度に達した。この日はやや薄雲がかかっており、スポーツ気象チームの浅田佳津雄リーダーは「もう少し(気温が)上がるかと思った。直射日光が強くなれば、暑さの感じ方も違ってくる」と話した。

 同社は昨年も午前7時から観測を行っており「日陰のエリアは今回の方が多かった」とスタートを1時間繰り上げた効果を指摘。浅田リーダーは日本陸連科学委員会のメンバーでもあり「(日陰の位置に応じて)道路のどちら側に寄ればいいかがあらかじめ分かれば、ストレスがなくなる」と車内から選手の目線に近い動画も撮影した。(共同)