Friday, August 02, 2019 10:24 AM

米、対中制裁4弾9月発動 32兆円分10%、引き上げも

 トランプ大統領は1日、中国からの輸入品3000億ドル(約32兆円)分に10%の制裁関税を課す意向をツイッターで表明した。9月1日に発動する方針。実施すれば「第4弾」の制裁となり、ほぼ全ての輸入品が対象となる。中国の王毅国務委員兼外相は2日、訪問先のバンコクで「貿易摩擦を解決する建設的方法ではない」と反発。中国政府は対抗措置の本格的な検討に入った。

 中国政府は今後、ハイテク産業に必要なレアアース(希土類)の対米輸出規制などを検討する可能性がある。米中摩擦は再び激化するのは避けられず、日本を含めた世界経済の不安要素が増えそうだ。

 米中は6月下旬に開いた首脳会談で、米国が新たな制裁関税の発動を見送り、協議継続で一致。7月末に上海で閣僚級協議を再開した。9月にはワシントンでも協議を行う予定だったが、トランプ氏の一声で「停戦」状態は終わった。(共同)