Monday, August 05, 2019 10:31 AM

溶融核燃料、原発内保管へ 第1原発2号機で取り出し

 政府と東京電力が、福島第1原発で溶融核燃料(デブリ)の取り出しを2号機から始め、原発敷地内に一時保管する方向で検討していることが5日、関係者への取材で分かった。安全性を高めるため、乾燥させた状態で金属容器に封入する「乾式」を採用する。デブリ保管の具体的な方針が明らかになるのは初めて。

 第1原発廃炉での技術的な助言を担う原子力損害賠償・廃炉等支援機構が8日に取りまとめる2019年版「廃炉戦略プラン」の要旨に盛り込む。政府と東電はこのプランを踏まえ、廃炉に向けた「中長期ロードマップ」(工程表)を本年度中に改定する。

 現行の工程表では21年に取り出しを始める。関係者によると、2号機ではロボットアームを使い、デブリをつかんだり吸引したりして小規模で実施。デブリは小型の容器に入れた後、さらに別の容器に収納する。保管設備は第1原発内に造る。(共同