Wednesday, August 07, 2019 10:29 AM

初の輸出優遇国除外を公布 28日施行、韓国抗議

 日本政府は7日、安全保障上の輸出管理で優遇する「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国を除外する政令を公布した。28日に施行される。7月の半導体材料に続く対韓輸出規制強化第2弾で、日本が優遇対象国の指定を取り消すのは韓国が初めて。韓国外務省当局者は強い抗議と遺憾の意を示し、改めて撤回を求めると明らかにした。

 韓国政府は矢継ぎ早に対抗策も打ち出しており、日本を優遇対象国から除外する報復措置に加え、半導体材料の国産化など「脱日本」を目指す産業構造改革を進める。北朝鮮には経済連携に向け秋波を送るが、いずれも効果は不透明だ。

 日本政府は今回の措置について自国の輸出管理の運用見直しと説明している。だが韓国政府は元徴用工問題への報復と捉え、世界貿易機関(WTO)へ提訴する準備を加速させるほか、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄もちらつかせている。今後は今月下旬に更新の判断期限を迎える同協定の行方が焦点となりそうだ。(共同)