Wednesday, August 07, 2019 10:29 AM
外貨建て保険の監視強化へ 金融庁、相次ぐ苦情に対応
金融庁は7日、外貨建て生命保険の販売で契約者から苦情が相次いでいることを受け、保険会社が顧客保護のために必要な体制を取っているかどうか監視を強化する方針を明らかにした。「保険会社向けの総合的な監督指針」の一部見直し案の中で示した。顧客の年代に応じた商品販売が適切に行われているかどうかなどについて詳しく確認する。
外貨建て保険は、円建ての商品と比べて運用利回りが高い利点があるものの、為替変動によっては損をする恐れがある。高齢者を中心に、契約時に元本割れするリスクの説明が不十分だったなどの苦情が増えている。
金融庁は監督指針の改定により、保険会社の新商品の認可を審査する際、商品特性などの確認作業を強化する。具体的には、外貨建て商品の為替や金利の変動リスク、保険を解約した際に返戻金が減る割合やその期間といった、契約者が注意するべき点について詳しい報告を求める。(共同)
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