Wednesday, August 07, 2019 10:31 AM

加州銃撃も「国内テロ」 憎悪犯罪の深刻さ浮き彫り

 カリフォルニア州ギルロイのイベント会場で7月28日に起きた銃撃事件を巡り、連邦捜査局(FBI)は6日、事件直後に自殺した白人の容疑者の男(19)が、宗教や政治的な集団を標的とするリストを残していたとして、「国内テロ」とみて捜査を進めていると発表した。

 8月3日に南部テキサス州エルパソの大型商業施設で起きた銃乱射についても、当局は国内テロとして捜査中。外国と関係がないテロ事件が相次いだことで、米国で広がる白人至上主義などが絡む憎悪犯罪(ヘイトクライム)の深刻さが改めて浮き彫りとなった。

 ギルロイ事件の容疑者は、事件前に白人至上主義をたたえる人種差別的な過激思想をソーシャルメディアに書き込んでいたとされるが、犯行声明は出ていない。(共同)