Thursday, August 08, 2019 10:25 AM

北朝鮮刑務所の虐待報告 国連「広範で組織的」

 国連のグテレス事務総長は8日までに、北朝鮮の人権状況に関する報告書を国連総会に提出した。刑務所や勾留施設では食料不足で餓死する例があり、脱獄を図った場合は公開処刑されると指摘、職員による虐待が「広範かつ組織的に行われているようだ」と明らかにした。AP通信が伝えた。

 昨年9月〜今年5月、北朝鮮国内で拘束された経験のある脱北者330人以上から聞き取り調査した。多くは女性。

 報告書は、刑務所や勾留施設について「極めて非衛生的な環境で食料も不足し、栄養失調や病気、時には死に至ることもある」「結核や肝炎、腸チフスなどの病気が多く報告されているが、ほとんど治療されない」と指摘。「看守によるひどい殴打や長時間の強制労働に伴う事故で死亡することもある」という。(共同)