Friday, August 09, 2019 10:21 AM

英6年半ぶりマイナス成長 「物流に支障」備えが影響

 英統計局が9日発表した2019年4〜6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は前期比0.2%減となった。マイナス成長は12年10〜12月期以来6年半ぶり。当初3月末の予定だった欧州連合(EU)離脱が無秩序なものとなり物流に支障が出た場合への備えとして、4月に生産休止した企業が相次いだことなどが響いた。

 ジョンソン首相は条件の取り決めなくEUを離脱することも辞さない姿勢で、英経済にとって先行き不透明の状況が続く。

 4〜6月期の分野別では、製造業が2.3%減、建設が1.3%減とそれぞれ大きく落ち込んだ。企業投資は0.5%減だった。主力産業であるサービスも0.1%の伸びにとどまった。(共同)