Monday, August 12, 2019 10:20 AM

香港空港、運航不能に 逃亡犯条例で数千人抗議

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、香港国際空港ロビーで12日午後、大規模な抗議活動が行われた。これを受け航空当局は同日午後3時半(日本時間同4時半)ごろ、同日中の全ての便の運航を取りやめると発表。その後香港政府は、午後6時以降の便は香港に向け飛行中のものを除き、ほぼ全てキャンセルされたと明らかにした。

 市民数千人が座り込みを行い、搭乗手続き業務などができなくなった。13日分を含め、同空港を発着する230便以上の欠航が決まった。羽田や成田、関西空港発着便も含まれる。

 6月に本格化した抗議活動は、アジア有数のハブ(拠点)空港を機能停止に追い込む異例の事態に発展した。香港では5日に呼び掛けられたゼネストに航空業界の関係者らも参加、約250便が欠航したばかり。混乱の沈静化は見通せない状況だ。(共同)