Monday, August 12, 2019 10:21 AM

政府、動向見極めの構え 韓国の優遇除外決定

 日本政府は、韓国政府が安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る国のグループから日本を除外すると発表したことについて「過剰反応はしない」(外務省幹部)との立場だ。15日に日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」を迎える韓国国内の動向を見極めた上で、対応を検討する考えを示した。

 日本の輸出規制強化への対抗措置であれば、世界貿易機関(WTO)協定違反だというのが日本の認識。佐藤正久外務副大臣はツイッターでこうした見解を示し「どのような理由なのか細部を確認する」とした。

 日本は、韓国の貿易管理の在り方が客観的に見て不十分として優遇除外の措置に踏み切った。WTOでは保護主義的な行動を防ぐためのルールを定めているが、安全保障などの一部では例外が認められている。今回の韓国の対応に対しては「正当な理由がなく恣意的な側面が強い」(政府関係者)との受け止めだ。(共同)