Wednesday, August 14, 2019 10:49 AM
核燃料6割「乾式貯蔵」へ 原発プール容量限界近づく
全国の原発で保管されている使用済み核燃料約1万5200トンのうち、6割以上が金属製の専用容器で空冷する「乾式貯蔵」になる可能性があることが電力各社への取材で14日、分かった。現在はプールでの貯蔵が大半だが、原発施設内などにあるプールの容量は限界に近づきつつある。各社は保管場所確保に向けて乾式貯蔵施設の導入を進めており、計画では最大で1万トン程度が収容可能となる。
電気で水を循環させて燃料を冷やすプールより、乾式貯蔵は安全性が高いとされる。ただ乾式貯蔵でも、燃料の将来的な扱いは見通せず、保管の長期化は避けられない状況で、地元では不安の声がある。
運転段階や廃炉にした商業原発を持つ電力10社のうち、中部電力は浜岡原発(静岡県)に400トン、四国電力は伊方(愛媛県)に500トン、九州電力は玄海(佐賀県)に最大440トン規模の乾式貯蔵施設の新設を計画。いずれも原子力規制委員会に申請した。(共同)
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