Thursday, August 22, 2019 10:37 AM

首相、戦後最長政権に 佐藤栄作に並ぶ2798日

 安倍晋三首相は第1次政権からの通算在職日数が23日で2798日となり、戦後最長の佐藤栄作と並んだ。今年11月19日には戦前の桂太郎の2886日に到達し、歴代1位となる見込みだ。北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結や、北朝鮮による日本人拉致問題など残された課題の解決に全力を挙げる。

 菅義偉官房長官は22日の記者会見で「経済の再生、外交・安全保障の再構築、全世代型社会保障の実現に向けて取り組んだ結果、あっという間に(第2次政権発足から)6年8カ月がたったというのが正直な気持ちだ」と強調。「今後も国民の声に謙虚に耳を傾け、緊張感を持っていきたい」と述べた。

 佐藤は首相の祖父・岸信介元首相の実弟で、首相の大叔父に当たる。1964年11月〜72年7月の在職期間中、65年に日韓基本条約を結んで韓国との国交を樹立したほか、非核三原則を提唱。68年に小笠原諸島、72年に沖縄の返還を実現し、74年にノーベル平和賞を受賞した。(共同)