Friday, August 23, 2019 10:20 AM
米露、INF巡り非難応酬 安保理、対立構図が鮮明
国連安全保障理事会は22日、米国が18日に中距離核戦力(INF)廃棄条約(2日失効)で禁じられたミサイルの発射実験に踏み切ったことを受け、公開の緊急会合を開いた。会合を要請したロシアや中国は条約を破棄した米国を批判する一方、米側は条約が規制していたミサイルを開発していたと中露を非難。核保有国間で応酬となった。
米国のコーエン国連代理大使は「ロシアは数年前から条約違反のミサイルシステムを開発し、既に配備した」と指摘。「ロシアと中国は自らが軍拡競争を続け、米国が自制するような世界を好んでいる」と述べ、そうした状況への「分別ある対応」として発射実験を実施したと説明した。
ロシアのポリャンスキー国連次席大使は、ロシアを批判する米国が条約失効の「わずか2週間後」に発射実験を実施したことを「偽善」と指摘。米国を支持する欧州諸国に「米国のせいで制御不能な軍拡競争の一歩手前に来ていることが分かっているのか」と疑問を投げ掛けた。(共同)
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