Friday, August 23, 2019 10:21 AM
米、中国含む軍縮体制主張 安保理、実現性乏しく
国連安全保障理事会が22日、米国のミサイル発射実験を受けて開いた緊急会合で、米国は2日に失効した中距離核戦力(INF)廃棄条約に代わり、米国とロシア、中国の3カ国による軍縮の枠組み創設を訴えた。しかし中国に応じる気配はなく、実現性は乏しい。
会合冒頭、国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は「今日、ロシアと米国だけが、ある種のミサイル数の法的制限を受けている」と指摘。「法的拘束力のある多国間の取り組みも含め、新たな国際的取り組みが早急に必要だ」と語り、安保理に対応を促した。
米国のコーエン国連代理大使は「(ロシアだけでなく)中国も、米国や同盟国を危険にさらす目的で数千発の中距離ミサイルを配備済みだ」と指摘。「ロシアと中国を含み、限られた型の核兵器やミサイルに特化した条約以上の軍備管理」が必要だと語った。(共同)
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