Tuesday, August 27, 2019 10:27 AM

カワウソ取引、国内も規制 11月にも、日本で人気過熱

 環境省は27日、絶滅が危ぶまれるコツメカワウソとビロードカワウソについて、国内での取引を規制する方針を固めた。ジュネーブで開催中のワシントン条約締約国会議が、国際取引を原則禁止とする見通しとなったことを受けた措置。種の保存法の政令を改正し、国際希少野生動植物種に指定する。11月末に施行予定。

 コツメカワウソは近年、日本で人気が過熱している。数年前からカワウソと触れ合えるカフェが各地に開店し、ペットショップでは100万円以上で取引されることもある。生息地の東南アジアでは日本向けに密輸を図り、摘発される例が相次ぎ、環境団体などが規制強化を求めていた。

 環境省によると、コツメカワウソの生体は1986年以降、300匹弱が日本に輸入された。現状では国内取引については制限がなく、密輸された個体が国内市場で取引されても取り締まりが難しいため、規制する。(共同)