Wednesday, August 28, 2019 10:29 AM

ロシア復帰巡りG7衝突 安倍氏は米に同調姿勢

 フランス南西部ビアリッツで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、ロシア復帰の是非を巡り首脳らが激論を交わし、衝突していたことが27日、明らかになった。CNNテレビが伝えた。復帰を唱えるトランプ大統領に他の首脳が反対する中、イタリアのコンテ首相は公然と賛成、安倍晋三首相もひそかに同調したという。

 複数の当局者がCNNに語ったところでは、首脳らが衝突したのは初日24日の夕食会。イラン問題やブラジル北部アマゾン地域の森林火災問題などで意見交換していた際、トランプ氏が割り込む形で「国際的な役割の大きいロシアが排除されるのはどうしてか」と話題を持ち出した。

 ドイツのメルケル首相、ジョンソン英首相、カナダのトルドー首相が強く反対し、ロシアはウクライナ問題を巡り2014年に主要国(G8)から排除された後も非民主的な姿勢を強めていると非難。トランプ氏は「プーチン大統領を連れてきて問い詰めれば」と提案したが、首脳らはプーチン氏の政治姿勢に「正当性」を与えることになると反対した。(共同)