Friday, August 30, 2019 10:27 AM

北海道に大規模洋上風力 コスモ、100万キロワットを計画

 石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングスは30日、北海道の石狩湾沖で国内最大級の洋上風力発電所の建設計画を明らかにした。想定出力は最大計100万キロワットで、実現すれば原発1基分に相当する規模となる。

 子会社のコスモエコパワー(東京)が石狩市と小樽市の沿岸の海域に建設を想定する。風車は最大125基設置する考え。水深50メートルまでは海底に固定した土台の上に風車を設置する「着床式」に、水深50〜200メートルは海上に風車を浮かべる「浮体式」とする方向でそれぞれ検討している。総事業費は明らかにしていない。

 洋上風力は欧州を中心に普及が進む。日本でも有望な再生可能エネルギーとして期待されており、国は建設を後押ししようと、事業者に最大30年間の海域占用を認める「促進区域」の選定作業中だ。ただ石狩湾沖が実際に指定されるかどうかは不確定のため、着工や運転開始の時期は未定だとした。(共同)