Friday, August 30, 2019 10:28 AM

トルコ、女子大設立に賛否 根深い対立「日本を利用」

 トルコで女子大を設立する構想が浮上し、物議を醸している。イスラム色の強いエルドアン大統領が男女分離政策を進めようとしているとして、世俗主義の活動家らが猛反発。建国理念の世俗主義と、近年台頭するイスラム主義との根深い対立が底流にある。大統領が訪日中にぶち上げられた案だけに「国民の親日感情を利用しようとした」との批判も上がる。

 「日本の例はとても興味深い。トルコもこのような方向に進むべきだ」。6月下旬の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で来日したエルドアン氏は、兵庫県西宮市の武庫川女子大を訪問。男女を分けた教育システムを称賛し、強調した。

 これに対して反政府系メディアは「女性を閉じ込めるのか」「わざわざ女子大をつくる意味はない」と反論し、男性優位の社会的風潮を助長するとの懸念を伝えた。(共同)