Tuesday, September 03, 2019 10:40 AM

介護留学生、初の2000人超 養成校入学、1年で倍増

 国家資格の介護福祉士を養成する専門学校や大学に4月に入学した外国人留学生数は、初の2000人台となる2037人に上り、昨年から倍増したことが3日、公益社団法人「日本介護福祉士養成施設協会」(東京)の調査で分かった。日本人を含む全体の入学者数は6982人で3割近くを外国人が占めた。日本人は減少傾向が続く。

 団塊世代全員が75歳以上の後期高齢者となる2025年には介護職約34万人が不足すると見込んでおり、政府は外国人労働者の受け入れ拡大政策を推進。その一環で17年9月に「介護」の在留資格が始まり、留学生が専門学校などで2年以上学び、介護福祉士の資格を取得すれば日本で働けるようになった。これが留学生増加の背景にあるようだ。

 日本人の入学者数の減少には歯止めがかからず、今年は前年より769人減の4945人だった。介護職は仕事の負担の割に低賃金というイメージがあることが理由とみられる。(共同)