Tuesday, September 03, 2019 10:42 AM

ノモンハン事件の協力強調 プーチン氏、モンゴル訪問

 1939年に旧ソ連・モンゴル軍が旧日本軍に勝利したノモンハン事件から80年となるのに合わせ、モンゴルの首都ウランバートルを訪問したロシアのプーチン大統領は3日、バトトルガ大統領と首脳会談した。プーチン氏は共同記者発表で「ソ連とモンゴルは力を合わせて侵略者を追い出し、モンゴルの主権を守った」と述べ、歴史的な友好関係を強調した。

 モンゴルは事件を自国の独立を守った「戦争」と位置付けている。8月下旬にはウランバートルでロシア軍舞踊団の公演や、ロシア戦闘機のパレードを実施。80年に当たり、両国は大規模な記念行事を開いている。事件の主戦場となった東部ハルハゴル郡では3日、ロシアの資金援助で整備した街が披露された。

 両首脳は、両国の友好、協力関係を推進する新たな基本条約に署名。バトトルガ氏はプーチン氏の招待に応じ、来年5月にモスクワで開かれる第2次大戦の対ドイツ戦勝75周年を祝う記念式典に出席すると表明した。両首脳はまた、事件でソ連軍を率いたジューコフ元帥の像に献花した。(共同)