Wednesday, September 04, 2019 10:57 AM

災害ごみ、広域処理検討 大規模浸水で仮置き場満杯

 記録的大雨で大規模な浸水被害が出た佐賀県では大量の災害ごみが発生、県内6市町の仮置き場計12カ所のうち武雄市と大町町の計4カ所が、満杯になったとして受け入れを中止している。被害が確認されてから4日で1週間。県は、県外も含め広域的な受け入れ先の確保に向け調整している。

 原田義昭環境相は4日、山口祥義知事と県庁で面会、「臆することなく(要望を)言ってほしい」と前向きに支援する考えを示した。原田氏は5日に仮置き場や大町町の油流出現場を視察する。

 一方、武雄市と大町町で続いていた計約5万6000人に対する避難指示は4日全て解除された。武雄市は土砂災害の危険箇所の確認が終わり、大町町も採炭時のくずを積み上げたボタ山の崩落が続く可能性は低いと判断したため。同町の避難所を出ることにした川原美智子さん(73)は「雨が降ったらまた来るかも」と複雑な表情を見せた。(共同)