Wednesday, September 04, 2019 10:57 AM

和平案、米軍5000人削減 米タリバン「大筋合意」

 米国とアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは4日までに和平合意案をまとめた。アフガン駐留米軍約1万4000人のうち5000人を和平合意後135日以内に削減する内容で、首都カブール周辺などの治安回復も盛り込まれた。米側は「大筋合意」を強調するが、タリバンはテロ攻撃を続けている。アフガン政府は4日、米軍撤退後の治安について懸念を表明、最終合意に至るかは予断を許さない。

 米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は2日、地元テレビのインタビューで「トランプ大統領の承認を得るまでは確定ではない」としながらも、タリバンと大筋合意に達したと明かした。合意案には米軍削減のほか、カブールがあるカブール州やバグラム米空軍基地があるパルワン州で戦闘を減らすことが含まれた。

 ハリルザド氏はタリバンとの9度目の協議を1日にカタールで終えた後、カブールでアフガンのガニ大統領に合意案を提示。大統領府報道官は4日、ツイッターに「双方が合意後、どのように事態の悪化を防ぐかが政府の主な懸念だ」と投稿した。(共同)