Thursday, September 05, 2019 10:35 AM

中国「実質的進展得る」 10月協議に期待感

 中国商務省の高峰報道官は5日の記者会見で、10月初めに開く米国との閣僚級貿易協議について「十分に準備した基礎の上で、実質的な進展を得る」と強調し、期待を示した。5日午前の劉鶴副首相とライトハイザー米通商代表らの電話協議は「非常に良い話し合いだった」と評価した。

 高氏は一方で、米国の対中制裁関税第4弾を巡り、世界貿易機関(WTO)に提訴したことに関しては「撤回は考えていない」と話した。

 トランプ大統領は、知的財産権侵害など不公正な貿易で「中国にこれ以上だまし取られるのは許せない」と訴え、制裁関税の正当性を主張。4日には禁輸措置を取った中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を対中貿易協議の対象から外す考えを示唆。高氏はこれに対して「国家安全の名目で中国企業に圧力をかけないよう望む」と述べた。(共同)