Thursday, September 05, 2019 10:35 AM

米中貿易協議、10月開催 閣僚級、制裁第4弾で難航

 中国商務省は5日、貿易摩擦を巡り米国と協議し、閣僚級協議を10月初めにワシントンで開くことで合意したと発表した。当初予定していた9月から後ずれした。米国が1日に制裁関税第4弾を発動し、中国も報復したことで対立が深まり、日程調整が難航したとみられる。貿易摩擦が長期化する中、10月の協議も曲折が予想される。

 5日午前、中国の劉鶴副首相らがライトハイザー米通商代表らと電話協議して決めたという。商務省は、双方が「交渉のための良好な条件をつくることで合意した」と説明。9月中は交渉団が実務レベルでの準備を行うとした。米通商代表部の報道担当者によると、閣僚級協議に先立ち9月中旬に次官級協議を開く。

 電話協議には、中国は鍾山商務相や中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁、米側はムニューシン財務長官も出席。商務省の高峰報道官は5日の記者会見で電話協議は「非常に良い話し合いだった」と評価し、閣僚級協議に期待を示した。(共同)