Friday, September 06, 2019 10:35 AM
国産ジェット、新機種攻勢 先行機は再度の納期遅れも
国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)を開発中の三菱航空機(愛知県豊山町)が米航空会社メサ航空と新機種「M100」の大口受注に向けて協議入りした。直近では受注が滞っていたが反転攻勢を狙った新機種計画が功を奏し、国内航空会社も関心を示す。一方、先行して開発する90席級の「M90」は最新試験機体の完成が遅れ、6度目の納期延期の可能性も浮上する。
新機種M100は、当初の設計より客室空間を広くし、燃費性能も高めた。座席数も65〜88席と幅広く設定。現在開発するM90と異なり、最大市場の米国で地方路線を飛ぶ旅客機の座席数などに制限を設ける労使協定にも抵触しない。航空会社幹部は「ようやく売れそうな機体が出てきた」と話す。
水谷久和社長は、M100が同サイズの機体では唯一の次世代機になるとして、「独占的に有利になる」と胸を張る。メサ航空以外の北米企業とも15機を販売する方向で協議が進み、国内の地域航空会社フジドリームエアラインズ(静岡市)なども関心を示す。(共同)
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