Friday, September 06, 2019 10:37 AM

米就業者13万人増に鈍化 8月、失業率3.7%

 米労働省が6日発表した8月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から13万人増えた。市場予想の15万8000人程度を下回り、伸びの鈍化が鮮明になった。失業率は3.7%で、前月から横ばいだった。米中貿易摩擦の激化が、堅調な雇用にも影響を及ぼしつつある。

 就業者数の増加幅は景気拡大の目安とされる20万人を4カ月連続で下回り、直近の就業者数も下方修正した。連邦準備制度理事会(FRB)が今月中旬に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で検討する追加利下げを後押しする材料になりそうだ。

 FRBが就業者数や失業率と並んで重視する民間部門の就業者の平均時給は前年同月比3.2%上昇した。(共同)