Tuesday, September 10, 2019 10:29 AM

新移民規制再び差し止め 米連邦地裁、政権反発

 サンフランシスコの連邦地裁は9日、トランプ政権が7月発表した新たな移民規制に対する一時差し止めの仮処分命令について、対象地域を再びメキシコと国境を接する南部テキサス州など4州とする判決を下した。連邦高裁が8月、対象地域を西部カリフォルニアなど2州に限定するとの判断を下し、訴訟自体が続く地裁に原告が異議を申し立てていた。

 米メディアによると、トランプ大統領は同日、判決は「非常に不公平だ」と激しく反発、徹底的に争う構えを示した。

 トランプ政権は中米諸国からの移民流入を阻止するため、南部国境での難民申請を受理しないなどの移民規制を一方的に発表。複数の人権団体が違法性を訴え、一時差し止めや撤回などを求めて提訴、連邦地裁が7月、一時差し止めの仮処分命令を出した。(共同)