Tuesday, September 10, 2019 10:31 AM

フリーで働く61%が被害 取引先や上司のパワハラ

 会社などの組織に属さない「フリーランス」として芸能や出版といった分野で働く人の61.6%が、取引先や上司からパワハラを受けた経験があることが10日、日本俳優連合など3団体の調査で分かった。セクハラ被害では36.6%。フリーランスに特化した詳細な調査は初めてとみられる。団体側は厚生労働省に対策を求める要望書を提出した。

 フリーランスで働く人は内閣府の推計で306万〜341万人。ハラスメント防止措置を強化した女性活躍・ハラスメント規制法が先の通常国会で成立したが、雇用関係のないフリーランスは対象外。同法の付帯決議に基づき、厚労省は今後、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で対策を議論する。

 調査はこの夏、インターネットで実施。俳優や編集者など約1200人が回答した。(共同)