Wednesday, September 11, 2019 10:37 AM

韓国、日本をWTO提訴 規制強化は「差別的」

 韓国産業通商資源省は11日、日本が7月に始めた半導体材料3品目の韓国向け輸出規制強化は「政治的な動機による差別的な措置」で不当だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。日本は協議には応じる方針だが、安全保障に関する輸出管理の国内運用の見直しでWTO違反ではないと主張する考えだ。韓国側は、日本が安保上の輸出管理で優遇措置を取っている「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国を除外したことも問題視しており、提訴対象が拡大する可能性もある。

 世耕弘成経済産業相は11日午前、韓国側からWTOの紛争解決手続きに基づいた協議要請があったことを明らかにした上で「WTO協定に定められた手続きを踏まえて適切に対応していきたい」と述べた。

 日韓の通商分野の紛争は国際機関に舞台を移すことになった。最終的な結論が出るまでに少なくとも1年以上かかる見通しで、関係悪化の長期化は必至だ。(共同)