Friday, September 13, 2019 11:07 AM

豚コレラ、関東に拡大 埼玉の養豚場、発生5県目

 農林水産省は13日、埼玉県秩父市の養豚場で飼育している豚が豚コレラに感染していたと発表した。養豚場での発生は岐阜、愛知、三重、福井に続き5県目で、関東地方では初。関東に拡大したことで、農水省に対しワクチン接種の検討を迫る声が高まる可能性もある。埼玉県はこの養豚場が飼育する全678頭の殺処分を始めた。

 農水省などによると、秩父市の養豚場から山梨県笛吹市の「山梨食肉流通センター」に11日、37頭が出荷された。12日の加工前に1頭が死に、ほか3頭にも内臓に異常がみられたため山梨県が遺伝子検査した結果、感染の疑いが排除できず、国が検査し確定した。

 埼玉県も、山梨県から連絡を受け、この養豚場の豚コレラ検査を実施。19頭が陽性と判定された。埼玉県は当該の養豚場から10キロ圏内にある2施設から豚の搬出を制限した。(共同)