Monday, September 16, 2019 10:35 AM

日産、暫定トップ体制始動 西川氏は交代、課題山積

 日産自動車の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)が不当報酬問題を受けて交代し、山内康裕最高執行責任者(COO)が暫定的に代行トップに就く体制が16日、始動した。企業連合を組むフランス大手ルノーとの関係見直しや業績回復など課題は山積みで、経営陣には相次いだ不祥事による社内混乱の早期収束への手腕が問われる。

 日産は9日に開催した取締役会で、株価連動報酬を不当に上乗せ受給した問題が浮上した西川氏の辞任を決定した。山内氏が代行を務めつつ、次期トップを選ぶ作業を急いでおり、10月末までの後任者決定を目指す。

 主要課題の一つが、1999年から企業連合を組むルノーとの関係見直しだ。両社のトップだったカルロス・ゴーン被告が特別背任などの事件で退場した後、企業連合の主導権を巡る争いが表面化。日産はルノーが優位な資本関係の見直しを求め、協議を始めている。ルノーが大幅な譲歩をする可能性は低く、難しい交渉を強いられそうだ。(共同)