Tuesday, September 17, 2019 10:30 AM

米保守派最高裁判事に醜聞 政権と民主、資質巡り攻防

 ニューヨーク・タイムズ紙が保守派の最高裁判事カバノー氏の新たな醜聞を報じ、トランプ政権と野党民主党が攻防を繰り広げている。来年の大統領選で政権奪還を狙う民主党はカバノー氏の資質を疑問視、弾劾要求の声も上がる。一方、同氏の判事指名を最大の実績の一つとする政権と共和党は徹底擁護の構え。

 最高裁は現在、保守派5人、リベラル派4人の構成。妊娠中絶といった米世論を二分する問題について多数決で憲法上の判断を下すため、最高裁判事の指名の妥当性は大きな争点となる。

 きっかけは14日の同紙の報道。大学1年の時に酔っぱらってズボンを下ろしたカバノー氏の下半身を仲間たちが女子学生に触らせるのを見たとする同氏の同級生の証言を報じた。この同級生は、連邦捜査局(FBI)にも連絡したが、捜査は実施されなかったという。(共同)