Tuesday, September 17, 2019 10:31 AM

イラン、対米交渉拒否 首脳会談、実現困難に

 イランの最高指導者ハメネイ師は17日、イランが敵対する米国と交渉することはないと明言した。9月の国連総会に合わせたトランプ大統領とイランのロウハニ大統領の会談実現は、極めて困難となった。サウジアラビアの石油施設に対する攻撃を巡り、米政府はイランの仕業だとの疑いを強め、全面否定するイランと対立を深めている。中東情勢の緊張緩和の道筋は全く見えなくなった。

 ハネメイ師の発言は同師の事務所が発表した。米イランの橋渡しを模索するフランスは、国連総会が開かれるニューヨークでの米イラン首脳会談の開催を目指し、外交努力を続けていた。

 CNNテレビは17日、攻撃について調査する米国とサウジの担当者らが、攻撃はイラン国内の基地から巡航ミサイルなどにより実施された可能性が「非常に高い」と結論付けたと伝えた。(共同)