Wednesday, September 18, 2019 10:27 AM

イスラエル首相過半数割れ 続投に意欲、連立協議へ

 イスラエル史上初となった国会(定数120)やり直し総選挙で、18日の選挙管理委員会発表(開票率約90%)によると、ネタニヤフ首相の右派「リクード」など右派・宗教系勢力は55議席で過半数を割った。ガンツ元軍参謀総長の中道政党連合「青と白」など中道・左派勢力も43議席にとどまった。ネタニヤフ氏は続投に意欲を表明、連立協議が焦点となった。難航は必至で長期化の可能性もある。

 緊張が高まるイランへの強硬姿勢や米国との緊密な結び付きは不動だが、トランプ政権が近く公表を予定している新たな中東和平案への対応は、次期政権の枠組みに左右されそうだ。

 ネタニヤフ氏は18日未明に演説し「厳しい選挙だった」と認めた上で、連立交渉を始めると宣言した。ガンツ氏は「ネタニヤフ氏は作戦に失敗した。広範な統一政権を樹立したい」と訴えた。「リクード」は31議席、「青と白」は32議席。(共同)