Thursday, September 19, 2019 10:25 AM

日韓首脳、9月会談見送り 国連総会、外相間は実施

 日韓両政府は、ニューヨークで来週開催される国連総会に合わせた安倍晋三首相と文在寅大統領の会談を見送る方針を固めた。元徴用工訴訟問題や輸出規制強化措置などの懸案で歩み寄りが見込めず、トップ会談を開く状況でないと判断した。茂木敏充外相と康京和外相の会談は26日に開く方向で調整している。日本政府関係者が19日、明らかにした。

 日韓首脳会談は昨年9月を最後に途絶えている。茂木氏が康氏と会えば、外相就任後初めて。日韓対立が続く中でも外交当局間の意思疎通は継続する方針を確認したい考えだ。日韓首脳会談は、天皇陛下が国内外に即位を宣言される10月の「即位礼正殿の儀」の際の実施が焦点となるが、実現は困難視されている。

 ニューヨークでの首脳会談を巡り、安倍政権幹部は「元徴用工訴訟問題で韓国側が解決策を示さない限り、首相が会う必要はない」と明言。外務省幹部は「日韓は首脳会談を開催できる政治状況にはない」と指摘した。(共同)