Tuesday, September 24, 2019 10:37 AM

首脳会談は実務協議次第 米朝巡りトランプ氏

 トランプ大統領は23日、次の米朝首脳会談の開催は実務協議の進展次第との慎重な見方を示した。ニューヨークで韓国の文在寅大統領と会談し、冒頭で「(米朝首脳会談で)どのような成果が出るか知りたい。首脳会談開催前に多くのことが分かる」と語った。

 トランプ氏は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と首脳会談を開いてきたが、いずれも実務協議で詳細を詰めないまま臨んだため非核化実現への具体的な道筋をつけることすらできていない。首脳会談で米国の取り込みを狙う北朝鮮に対し、来年の大統領選を控え、失敗を避けたいトランプ氏は実務協議を優先するよう求めた。

 文氏は実務協議の早期再開に期待感を示した。韓国大統領府関係者によると、実務協議再開に向けた具体策を話し合ったが、南北経済協力事業の開城工業団地や金剛山観光の再開、北朝鮮の体制保証についても具体的な言及はなかったという。(共同)