Wednesday, September 25, 2019 10:28 AM

INF配備抑制を呼び掛け ロシア大統領、各国に書簡送る

 25日付のロシア紙コメルサントによると、プーチン大統領が北大西洋条約機構(NATO)加盟国や中国などの首脳に対し、中距離ミサイルを配備しないよう呼び掛ける書簡を送った。中距離核戦力(INF)廃棄条約が8月に失効したことを受け、欧州やアジアで中距離ミサイル配備競争が始まるのを阻止したい狙いがあるとみられる。

 9月19日付の書簡でプーチン氏は、米国が欧州に中距離ミサイルを配備しない限り、ロシアは同ミサイルを自国の欧州部に配備しないと宣言したと指摘。NATO諸国も同様に先行配備をしないと宣言するよう求めた。

 しかし、同紙によると、書簡を受け取ったあるNATO加盟国の当局者は「ロシアは既に自国欧州部に中距離ミサイルを配備済みだ」と批判、「呼び掛けはナンセンスだ」と述べたという。(共同)