Wednesday, September 25, 2019 10:30 AM
海面上昇1メートル強、氷河激減 温暖化、災害リスク増も
地球温暖化が進むと今世紀末に海面が1メートル強上昇し、世界の氷河は40%以上失われる恐れがあるとする特別報告書を、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が25日、公表した。生態系に深刻な被害が生じ、高潮や巨大台風による災害リスクが増すと警告した。
IPCCは「温暖化抑制のためエネルギーや土地利用といった社会のあらゆる面で変革が必要だ」と指摘、来年に本格始動するパリ協定の下で温室効果ガス排出を迅速に減らす必要性を強調した。漁業資源の減少などで食料供給に影響が生じる懸念も示している。
IPCCがまとめたのは「海洋と雪氷圏に関する特別報告書」。これによると、海面の高さはこの100年ほどで最大21センチ上昇した。グリーンランドや南極などの氷が解けて上昇のペースが加速している。(共同)
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